永田南への切り通し

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 横浜は海抜五、六十メートルの台地と海面近い低地とからなっている。その台地をいくつもの川が削り、谷を刻んでいる。
 京浜急行弘明寺駅を出て北に進むと、浅い谷に出る。そこが六ツ川街道。それを渡って、更に北に進むと、台地を削って作られた、この切り通しになる。絵の正面の切り通しを抜け、更に坂を登り切った台地の上に我が家はある。
 この切り通しがなかった三十数年前、駅に出るには毎日山越えをするか、バスで大回りをするしか無かった。
 今では、通勤通学で沢山の人々が行き交う。朝夕は車両通行止めで安心だ。バイクの人は押して通っている。