弘明寺駅前の居酒屋　　 横浜市南　　 2016年8月

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　秋の夕陽は「つるべ落とし」六時過ぎると急に暗くなってくる。 そして、駅前の、戦後に建てられたような居酒屋に灯がともる。
　店頭では焼き鳥の煙を道行く人に向けて吹き出す。
　会社帰りの人々が、おいしそうな匂いに誘われ
「一杯やって行こうよ」
「いや、ちょっと」
「つきあえよ、一杯ぐらい良いだろう」
「しょうがないな・・・」
という会話が繰り返される。
　誘いを断り、後ろ髪を引かれながら、家路に向かう人もいる。
　「遅くなっちゃったけど・・・来てるかな」と暖簾の間からお店を覗く人・・・
　二階では生ビールのジョッキで乾杯。
「追加注文は？」と聞こえてくる。