大岡川分岐 横浜市南区南太田 2017年8月
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大岡川は、元は、この絵の辺りで海に注いでいた。江戸時代の初め、江戸の豪商吉田勘兵衛らが遠浅の海を埋立てて、新田とした。 埋立地の左に大岡川の本流を流し、右に中村川が分岐された。絵の中で、船の舳先がこちらに向かっているように見えるところが埋立地の先頭だ。 この場所から少し上流に市立横浜商業高校がある。横浜の貿易、商業を担った人を多数輩出した。ボート競技の名門だ。 一九九〇年頃、この川の上に高速道路が建設された。 魚や水草にしてみれば突然空を奪われ、太陽を奪われたようなもの。川岸を散歩するにも風情がない。 ボートを漕ぐにも、それを眺めるにも上空の道は鬱陶しい。 |