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| 五十年位前、南区六ツ川一丁目の通りに｢ここから鎌倉道｣と立て札にあったと思う。まだ家が少なかった。 そう遠くない所に鎌倉時代からの寺が幾つかある。｢いざ鎌倉｣という時、そこに集合、鎌倉へ馳せ参じた武士が通ったのだろう。幅一ｍ位の急な坂を上ると、六ツ川中央公園の手前に｢馬頭観世音｣がある。高さ数十センチの像だ。 見ると目尻をつり上げ忿怒の表情。普通、観音様は女性的で柔和だ。ところが馬頭観音は怒りの激しさにより苦悩や諸悪を粉砕、馬が草を食べるように煩悩を食べ尽くし災難を取り除くのだそうだ。 頭の馬の像からか馬の冥福を祈って作られる事もあった。各地の駒形神社も馬頭観音と関係があるらしい。 |