甘夏みかん　　　横浜南区    2022年2月


  酸味がありながら甘みもある甘夏は好物。
　庭の片隅に掘った穴に野菜屑と共に甘夏のカスを埋めていた。
　ある年、埋めた穴から一本の木が生えてきた。棘があり柑橘系らしい。しかし、何年経っても花も咲かず実もならない。
　春先｢今年花が咲かなかったら伐ってしまおう｣と話していた。それを聞いて大変と思ったらしい。沢山の花を咲かせ、幾つもの実がなった。食べてみたら、何と甘夏みかんだった。
　伐らなくて良かった。
　年々沢山なるようになり、百個以上。しかし、お隣にも枝を延ばすようになったので、昨年枝を切り縮めた。それで今年は八十個。
　甘夏の枝に小鳥の巣箱を架けたら、これまでに二回シジュウカラが子を育てた。