打越橋　　　神奈川県横浜市南区打越    2022年8月


　この丘は牛島山と云われていた。関東大震災の後、ここに多くの避難民が定住。そこで、切通が開かれた。市電も通り、伊勢佐木町から山元町への交通が便利になった。
　しかし、牛島山の尾根の生活道路が分断されたので、打越橋が作られた。震災復興事業として横浜に造られた一七八の橋の一つ。
　ＪＲ保土ケ谷からのバスは、この橋を渡り、桜木町に行く。
　ところで｢打越｣と云う地名は横浜市内で八ヶ所。他にも鎌倉、平塚、厚木等、全国に。
　岩波古語辞典で｢打越｣は｢境界を成す物を越えること｣とある。今昔物語には｢船の高欄を打越して｣とある。他に、俳諧連歌で前の前の人の句。江戸の問屋を通さない商品輸送など色々。