在りし日の茅葺きの家
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東海道をバイクで走っていたら、昔懐かしいかやぶき屋根の家が。 かつては豪農の家だったのだろう。今は、全ての扉を固く閉め、人気が感じられない。 六十年余り前、大磯に住んでいたことがある。こうしたかやぶき屋根の家に住んでいたクラスメートが何人もいた。 誘われて、そういう家に遊びに行くことがあった。決まって、おばあさんが縁側に腰掛けていた。「こっちにおいで･･･」と呼ばれて、おせんべいをもらったなあ･･･ 大抵、広い庭があった。そこは農作業の為の作業場。秋には、むしろを何枚も拡げて、中央に足踏みの脱穀機。おじさん、おばさんなど大勢で脱穀作業をしていたことを思い出す。 |