夏の公園
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渋谷から三軒茶屋に向かって地上を走ると道が二股に分かれる。江戸時代、そこに三軒の茶屋があったそうだ。 二本の道に挟まれた住宅地の真中に、この丸山公園がある。五〇ｍ四方程度の公園であるが、南半分に消防署が建てられる迄は倍の広さがあった。 戦前、この公園の所には釣り堀があったそうである。 この絵のずっと右、公園の北側には、元は蛇崩川(じゃくずれがわ)が流れていた。昭和三二年、台風による豪雨でこの川が氾濫。この公園の周辺の家々は床上浸水となった。今、川は地下を流れ、洪水を知る人も少なくなった。 |