山田川    八王子市緑町

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 山田川は高雄山麓から八王子駅の南を通り、東の日野市に向かい、多摩川の支流、浅川に注ぐ。
 四、五十年前、この地域は山林や田畑であった。雨が降っても、山林や田畑が受け止めていた。
 しかし、一九六七年、京王高尾線が開業して急速に宅地化が進んだ。降った雨はすぐ山田川に流れ込み、流量が急に増える。しかし、宅地化した後に川幅を拡げることは不可能。そこで、川の中にコンクリートブロックの石垣を積んで、深い川としている。
 杉並の石神井川などは川幅いっぱいの四角い断面のコンクリートの川となってしまったが、幸い山田川には未だ緑が残っている。  絵を描いている間にも小鳥が水辺を訪れた。