九品仏 東京都世田谷区 2016年3月
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自由が丘に近い世田谷区奥沢にかつて吉良家の奥沢城があった。忠臣蔵の敵役の吉良家だ。奥沢城は江戸時代初期に廃城となった。その後に浄土宗知恩院の末寺としてこの浄真寺が建てられたそうだ。 広い境内には三つの阿弥陀堂が並んでいる。 真ん中のお堂が「上品」(じょうぼん)、向かって右が「中品」(ちゅうぼん)、左が「下品」(げぼん)と呼ばれる。 各々に「上生」(じょうしょう)「中生」(ちゅうしょう)「下生」(げしょう)の阿弥陀様が鎮座。 合計九体の阿弥陀様。それで九品仏と呼ばれる。 三月の末、写生会に出かけた。折から桜がほぼ満開。 近くの保育園児がお散歩に来ていた。賑やかな声が聞こえる。 ベンチには鞄を抱えて一休みというセールスマンも。 |