昭和三十年代の醤油屋  昭和三十年代の醤油屋   2018年10月


 「江戸東京たてもの園」は武蔵小金井の小金井公園にある。古い建物が移築してある。  その一つがこの醤油屋。一九三三年(昭和八年)の建築だ。昭和三十年代まで使われていたという。  店には醤油瓶が並んでいる。棚には贈答品用の箱入りのお酒や、ウィスキーの瓶が並んでいる。  昭和二十年代半ば、醤油を買いに行くと、醤油は一斗(18リットル)程度入る陶製の樽に入れてあった。底近くに木の栓があり、緩めてはお客持参の瓶に入れていた。


 絵の店はその数年後だろうか。醤油は底にバルブの付いたホーローのタンクに入っていた。