房総の段丘 海の駅 伊戸だいぼう工房から 2013年10月
昨年秋、バイクで房総半島南部を走った。房総半島の南西端の洲崎を南に回ると房総フラワーラインになり、道の駅ならぬ海の駅「伊戸だいぼう工房」がある。
ここ、房総半島の先端は、大地震の度に隆起してきた所だ。
一七〇三年の元禄地震では洲崎は五ｍも隆起。右手にある家々はその時隆起した所にあるようだ。一九二三年の大正関東地震でも一･八ｍ隆起。目の前の岩礁は、この時、海底にあった岩場の頭が海面上に現れたのだ。
白浜の辺りでは地盤の隆起によって、海岸線が元禄地震で五百ｍ、大正関東地震で百ｍ沖合に移動したという。
一方、鋸山のある鋸南町や鴨川の辺りは元禄地震の時、逆に沈降したそうだ。