森の家　　   長野県北安曇郡小谷村  　2018年10月


　今年は幾つもの猛烈な台風が日本を襲った。そして、何時までも夏の暑さが続いた。どうなることかと思ったら、いきなり晩秋のように涼しくなった。夏から冬への大転換だ。
　小雨の中、森の別荘地を歩いた。霧が立ちこめていた。背景の木々は霞み、うっすらとしか見えない。
　秋の花々に彩られた広い庭から続く敷石の先に、この家があった。
　雪深いこの地では地上階は雪に埋もれてしまう。それだからだろう、地上階は鉄筋コンクリート造。冬は二階が実質的には地上階のようになるのか？
　｢別荘｣ではなく、ここに定住しているそうだ。二階の大きな窓から、西には北アルプスの嶺々が見え、東には雨飾山に続く山々が見えるという。