お化けなんてないさ 槇みのり作詞・峯陽作曲
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子供の唄で「おばけなんてないさ」がある。その五番に おばけのくにでは おばけだらけだってさ そんなはなし きいて おふろにはいろう とある。マンションの明るいユニットバスしか入ったことの無い子供達には、この意味は分からないだろう。 小学四年の頃、父の実家に行った。庭の広い農家。お風呂は母屋とは別に庭の先にある。十ワット程度の暗い電灯。表は真っ暗。母屋の座敷で父が実家を継いだ甥と酒を酌み交わすところだけが明るい。 庭では時折、コウモリが飛ぶ。バサッバサッと何か分からない音がして肝が冷えた。 一人ではとてもお風呂に入れない・・・ |