嵐の小浜海岸 福井県小浜市 2014年10月
十月の写生会で小浜を訪れた。その最中、台風十九号が本州の南を通過。
台風の通過した後、通り過ぎた台風を追いかけながら吹く風がある。「吹き返し」だ。その風が日本海の側から吹き寄せていた。
その風にあおられて、激しい波が次から次と押し寄せる。小浜の海岸の砂は白ないしは薄茶色だ。その為だろうか、海底の砂を巻き上げる激しい波は絵のように茶色い。
広島県に生まれた私が神奈川県大磯に引っ越したとき、海岸の砂の黒さに驚いた。広島の瀬戸内海沿岸は風化した花崗岩の砂で、白ないし薄茶色だったから。
小浜に来て、再び生まれ故郷の砂を見たような気がした。