南部曲り家 岩手県遠野市附馬牛町(ていま) 2015年9月
|
日本美術会の写生会で岩手県の遠野市を訪れた。ふるさと村には南部曲り家が六棟ある。 右の大きな部分が母屋。左が厩。このようにＬ字型の間取りから「曲り家」と呼ぶ。住居からいつでも馬の様子が見える。そして北西の季節風を避けることが出来る。家の背後には屋敷林もある。 厩から母屋にかけての、向こう側の一角に土間があり、炉やかまどがある。薪を焚くと、煙は厩の破風から出ていく。これにより馬の背や屋根裏の乾し草を乾かすことができるのだと云う。 この家は「肝煎り」即ち庄屋の家。一二六坪という大きさを誇る。庄屋として格式が高い建物で、式台と云い、身分の高い人が来たとき挨拶、用件を受ける部屋もある。 |