ヴィラ・シモネッタ - ミラノ - イタリア
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1980年代の末にミラノの街を歩いていて、何故か心を惹かれた建物があった。表札には「ヴィラ・シモネッタ」とある。更に、「15世紀に建てられ、1547年に再建された、市立音楽学校」とあった。 シモネッタという名前からは、ポッティチェリが描いた「ヴィーナスの誕生」のモデルのシモネッタ・ヴェスプッチが思い浮かぶ。1453年生まれで、絶世の美女として讃えられ、フィレンツェの権力者メディチ家ジュリアーノ・メディチの愛人となったという。ともかく、彼女は15世紀のフィレンツェの人。ミラノのこのヴィラと関係あるのかどうか分からない。 このスケッチをした頃は、壁のモルタルは一部剥がれ、煉瓦がむき出しになっていた。木製の窓枠もペンキが剥がれかけ、何となくうら寂しい建物であった。しかし、今は、ここで様々な音楽会が催されている。 |