カッシーナ・デイ・ポミ - ミラノ - イタリア 昔、ナポレオンも訪れた
|
カッシーナ・デイ・ポミの意味は「りんご農園」。十八世紀末、ナポレオンがイタリアに攻め込んだときに、ミラノに入る前夜、ここで食事をしたと云う。当時はミラノの街外れで農村地帯。りんごの木が沢山あったのだろう。が、今は、ミラノ中央駅に近い賑やかなメルキョリ・ジョイア通りの北端となっている。 近世のイタリアでは小さな村を一人の貴族が支配。その中央に、大きな館＝カッシーナがあった。絵の左の入口のある部分が貴族の住居。右側に窓が沢山並んでいるのが、農業労働者のアパート。裏側は馬小屋だろう。今、農業の機械化で、多くのカッシーナでは農業労働者のアパートは空となり貴族の末裔がトラクターを運転。 二十年前、その貴族の住居部分はレストランになっていたが、今は廃業。 このカッシーナ・デイ・ポミの右にあるのは運河。ミラノの北方から水が流れ込む。ミラノの石造りの建物を造るには舟運が不可欠。昔は、ミラノ中央に縦横に運河があったが、今では、殆ど蓋をされ地下を流れている。 |