ボスポラス海峡

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 昔、地中海は干上がった低地であった。一説によると、約五百万年前、スペインとアフリカのモロッコが続いた陸地に海水が入り込み、海水が怒濤のごとく現在の地中海に流れ込んだそうだ。
 黒海も同様に干上がった低地であったが、矢張、地中海から海水が流れ込んだ。そこがトルコに於いてヨーロッパとアジアを隔てる「ボスポラス海峡」となったと云う。
 幅一キロ弱のこの海峡をひっきりなしに船が通る。その間を縫って、アジアとヨーロッパを結ぶ連絡船が走る。
 アジア側、ウスクダラからヨーロッパ側のイスタンブールを眺めた。対岸には尖塔のあるモスクがいくつも見える。その一つはブルーモスク。内側に、この海峡のような美しい青いタイルが貼ってある。