サンチャゴ・デ・キューバはキューバ第二の都市。キューバの南東にある港町だ。
一四九二年、コロンブスがアメリカに到達。そして、一五一一年にキューバを征服して初代総督となったのがディエゴ・ベラスケス・デ・クエリャル。十七世紀のスペイン絵画の巨匠と区別して、出身地のクエリャルを付けて呼ぶ。その名がこのバルコニーの名の由来。
このバルコニーから港に出入りする船がよく見える。船がキューバに寄ると、その後、60日間アメリカに入港拒否される。その為か、寄る船は多くない。
キューバ革命前には大土地所有を謳歌していた金持ちが沢山いた。彼らはアメリカに亡命。何とか、キューバ政権を倒して、自分らの過去の栄光を取り戻そうとして、アメリカ政府に働きかけている。それが「キューバ制裁」として、他国の貿易船がキューバに立ち寄るのを阻止しようとしている。
それが、キューバ立ち寄った船の60日間アメリカ入港拒否。
即ち、
日本からキューバ向けの貨物など多くはない。それなのに、もし、日本の貿易船がキューバに立ち寄ると、その後、60日間、アメリカの港には入れない。それでは、海上輸送業は成り立たない。それでキューバには立ち寄らない・・・と云う事になってしまう。
キューバとの貿易はやりにくくなってしまうのだ。
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そんな港の歴史やアメリカとの関係を学ぶのだろうか、先生に引率された中学生が見学に訪れていた。
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